ZEISS Elyra 7
製品

ZEISS Elyra 7

分子レベルに至るかつてない分解能を誇るライブイメージング

ZEISS Elyra 7 にはスケール全体に及ぶ実験的な需要を叶える顕微鏡技術の財産が含まれており、オプションとして分解能、スピード、感度に関する要件を過酷な要求を持った試料に合わせることができます。迅速な光学セクショニングのためのSIM Apotome、超分解能イメージングのためのLattice SIM、60 nmにまで及ぶ優れた分解能のためのSIM²画像再構成、そして分子レベルの探求を行うためのSMLMおよびTIRFをご利用ください。これらの技術を組み合わせることで、試料から得た知見を拡大し、獲得したデータを相関させます。

  • 例外的な品質の光学セクショニングを獲得します。
  • 60 nmの高解像度
  • SMLMで分子レベルの探求を行います。
  • 最大255 fpsで生細胞のダイナミクスを観察
抗αチューブリン-Alexa 488で免疫染色されたCOS-7細胞の色分け投影図。

抗αチューブリン-Alexa 488で免疫染色されたCOS-7細胞の色分け投影図。

抗αチューブリン-Alexa 488で免疫染色されたCOS-7細胞の色分け投影図。

画像は、SIM²の画像再構成アルゴリズムの高いセクショニング精度を示しています。

対物レンズ:Plan-Apochromat 100x/1.57 油浸

Lattice SIM²による卓越した分解能

SIMテクノロジーをさらに上のレベルに引き上げる新たな画像再構築アルゴリズムを搭載したSIM²により、従来のSIM分解能を2倍にすることができます。Lattice SIM²には焦点面外で発生した光を排除する機能があり、活発に動く試料であっても、ワイドフィールド顕微鏡を使った鮮明なセクショニングが可能になります。Elyra 7の構造化照明により取得された、生きた試料や固定された試料のデータはすべて、SIM²によって最小限のアーティファクトで正確に再構築されます。

キャプション:画像は、SIM²の画像再構成アルゴリズムの高いセクショニング精度を示しています。

実験のスピードと効率が向上

Lattice SIM²では、従来と比べてSIMの2倍の分解能を維持しながら、生体細胞や固定細胞に負担をかけない最大255 fpsの高速イメージングが可能です。バーストモードとリープモードを使用することで、かつてないスピードでの超解像イメージングが実現します。SIM Apotomeモードでは、さらに試料ダメージを軽減し、1枚のオリジナル画像からすべての再構築画像が取得できます。Elyra 7 Duolinkで2つの異なる染色を同時にイメージングし、多色で、解像度を向上させることも可能です。

脚注: タイムラプス撮影によるCOS-7細胞の小胞体のダイナミックな構造変化(カルレティキュリン-tdTomato)

SMLM:アフリカツメガエルA6細胞(腎上皮細胞)

SMLM:アフリカツメガエルA6細胞(腎上皮細胞)

SMLM:アフリカツメガエルA6細胞(腎上皮細胞)

Alexa Fluor 647で標識された、8回対称位置にある核膜孔複合タンパク質Gp120。

研究の柔軟性

Elyra 7は、光感受性の高い培養細胞、C. elegansの微分干渉コントラスト、100 µmまでの厚みの植物や組織の切片など、あらゆる試料タイプに対応します。Elyra 7には、多彩な顕微鏡技術が含まれています:Lattice SIM²、SIM² Apotome、ワイドフィールドDIC、SMLM、TIRF。これらの方法によって取得した画像を相関させ、一つの試料から多くの知見を得ることができます。さらに、Airyscan搭載のLSMや走査型電子顕微鏡などのイメージングシステムとElyra 7を組み合わせた相関顕微鏡法も可能です。

キャプション:SMLM:アフリカツメガエルA6細胞(腎上皮細胞)

バックグラウンドテクノロジー

Lattice SIM:3D超解像ライブセルイメージング

Lattice SIMでは、試料への照射が、従来のSIMのようなグリッド線ではなく、点格子(ドット)で行われ、これによりイメージング速度が劇的に向上します。また、格子照射により、高いコントラストと正確な画像再構築が実現します。格子照射では、量子効率が従来のSIMの2倍となるため、試料への照射量を削減できます。格子照射を使ったLattice SIMは、ライブセルイメージングに最適な顕微鏡です。格子照射では量子効率が大幅に改善するため、少ない照射量による高速イメージングで高コントラスト画像を得ることが可能となります。

COS-7細胞(αチューブリン Alexa fluor 488染色)を、従来の一般ウィーナーフィルターを使用したSIMまたは新しいSIM²により再構成。SIM²では、分解能がSIMよりも改善していることが分かる。対物レンズ:Plan-Apochromat 63x/1.4 油浸
COS-7細胞(αチューブリン Alexa fluor 488染色)を、従来の一般ウィーナーフィルターを使用したSIMまたは新しいSIM²により再構成。SIM²では、分解能がSIMよりも改善していることが分かる。対物レンズ:Plan-Apochromat 63x/1.4 油浸

COS-7細胞(αチューブリン Alexa fluor 488染色)を、従来の一般ウィーナーフィルターを使用したSIMまたは新しいSIM²により再構成。SIM²では、分解能がSIMよりも改善していることが分かる。対物レンズ:Plan-Apochromat 63x/1.4 油浸

COS-7細胞(αチューブリン Alexa fluor 488染色)を、従来の一般ウィーナーフィルターを使用したSIMまたは新しいSIM²により再構成。SIM²では、分解能がSIMよりも改善していることが分かる。対物レンズ:Plan-Apochromat 63x/1.4 油浸

SIM²:従来SIMと比べて2倍の分解能

SIM²は、構造化照明顕微鏡(SIM)撮影で画像の解像度とセクショニング精度を改善する、斬新で画期的な画像再構築アルゴリズムです。SIM²は、Elyra 7に搭載されたすべてのSIMイメージングモードと互換性があり、ZENソフトウェアに組み込まれています。

従来の再構築アルゴリズムとは異なり、SIM²は2段階の再構築アルゴリズムとなっています。次数の組み合わせ、ノイズ除去、周波数抑制フィルタリングがまず実行されます。これらのデジタル画像操作による効果は、デジタルSIMの点像分布関数(PSF)に変換され、その後に反復されるデコンボリューションでこのPSFが使用されます。ハードウェア内顕微鏡データのデコンボリューションにおいてPSF使用のメリットが示されているのと同様に、解像度、セクショニング、確実性の面で、SIM²は従来の1段階再構築アルゴリズムよりも優れています。

Lattice SIM²モードで三重標識されたマウス精巣のシナプトネマ複合体の構造を可視化。SYCP3をSeTau647で、SYCP1-CをAlexa 488で、SYCP1-NをAlexa 568で蛍光免疫染色。
Lattice SIM²モードで三重標識されたマウス精巣のシナプトネマ複合体の構造を可視化。SYCP3をSeTau647で、SYCP1-CをAlexa 488で、SYCP1-NをAlexa 568で蛍光免疫染色。 Marie-Christin Spindler, AG Prof Ricardo Benavente, Biocenter of the University of Würzburg.
Marie-Christin Spindler, AG Prof Ricardo Benavente, Biocenter of the University of Würzburg.

Lattice SIM²モードで三重標識されたマウス精巣のシナプトネマ複合体の構造を可視化。SYCP3をSeTau647で、SYCP1-CをAlexa 488で、SYCP1-NをAlexa 568で蛍光免疫染色。

 Marie-Christin Spindler, AG Prof Ricardo Benavente, Biocenter of the University of Würzburg.
Marie-Christin Spindler, AG Prof Ricardo Benavente, Biocenter of the University of Würzburg.

Lattice SIM²モードで三重標識されたマウス精巣のシナプトネマ複合体の構造を可視化。SYCP3をSeTau647で、SYCP1-CをAlexa 488で、SYCP1-NをAlexa 568で蛍光免疫染色。

従来の方法で染色された試料のマルチカラー超解像イメージング

Lattice SIM²では、従来の方法で染色された試料に対して、最大60 nmの分解能でマルチカラーイメージングを実行できます。サイズの小さいシナプトネマ複合体の3色イメージングは、これまでは3倍に伸長した試料の超解像イメージングといった複雑な手法でしか実現できませんでした。一方Lattice SIM²を使えば、2本のSYCP3(lateral elements)とSYCP1-C(C-terminus of transverse filaments)を、特殊な処理や染色なしで100 nmをはるかに下回る解像度でイメージングできます。さらに3色イメージングでは、SYCP3とSYCP1の距離といった構造情報も得られます。SYCP1のN末端とC末端は別々に標識されていますが、2つの標識を50 nmを下回る分解能で明確に分離することができます。

初めて結果を見たときのことは忘れられません。ただ驚いてしまって、笑うことしかできませんでした。即座に、この顕微鏡をすぐに活用できそうな人たちにメールを送りました。SIM²は、組織神経生物学者、分子細胞免疫学者、酵母や細菌を扱う研究者を強力にサポートしています。

Peter O‘Toole氏

ヨーク大学イメージング・サイトメトリー部門長

SIM² Apotome:ワイドフィールドとSIM² ApotomeによるCOS-7細胞の単一平面画像を比較。微小管(anti-alpha-tubulin Alexa Fluor 488、緑)、核(Hoechst、青)。対物レンズ:LD LCI Plan-Apochromat 25x / 0.8 Imm Corr
SIM² Apotome:ワイドフィールドとSIM² ApotomeによるCOS-7細胞の単一平面画像を比較。微小管(anti-alpha-tubulin Alexa Fluor 488、緑)、核(Hoechst、青)。対物レンズ:LD LCI Plan-Apochromat 25x / 0.8 Imm Corr
SIM² Apotome:ワイドフィールドとSIM² ApotomeによるCOS-7細胞の単一平面画像を比較。微小管(anti-alpha-tubulin Alexa Fluor 488、緑)、核(Hoechst、青)。対物レンズ:LD LCI Plan-Apochromat 25x / 0.8 Imm Corr

SIM Apotome:用途に合わせた光学セクショニング

SIM Apotome
ワイドフィールドシステムを使用したライブセルイメージングでは、ピンぼけやバックグラウンド信号の問題があることが知られています。このことによって、画像のコントラストや解像度の低下が生じることがあります。Elyra 7のSIM Apotomeモードでは、構造化照明による、鮮明なコントラストと水平方向とZ軸方向に高い分解能を備えた高速光学セクショニングが可能です。

SIM² Apotome
SIM ApotomeモードにSIM²再構築アルゴリズムを組み合わせることで、高いコントラストや分解能はそのままに、高速ライブセルイメージングによる細胞へのダメージを抑えることができます。高速光学セクショニングを使えば、効率的に広域撮影や多くの試料を異なる倍率で撮影することができます。

可能性を拓く

BSC1(腎臓上皮細胞)のミトコンドリア膜の3D PAINT画像。

BSC1(腎臓上皮細胞)のミトコンドリア膜の3D PAINT画像。

BSC1(腎臓上皮細胞)のミトコンドリア膜の3D PAINT画像。

外膜タンパク質Tomm20をI2-650イメージングストランド(Ultivue)で標識。Z位置をエンコードするために再形成されたPSFで、深度1.4 µmの3D PAINT画像を作成。

対物レンズ:alpha Plan-Apochromat 63x/1.46 油浸

BSC1(腎臓上皮細胞)のミトコンドリア膜の3D PAINT画像。

単一分子局在顕微鏡

分子解像度での3Dイメージング

単一分子局在顕微鏡法(SMLM)では、蛍光分子がまばらに活性化されるため、それぞれの点像分布関数(PSF)の範囲で1つの蛍光分子のみがオン状態になります。これにより、PSFの広がりよりも、はるかに正確な位置精度で重心を決定することができます。記録されると蛍光分子はオフ状態となり、すべての蛍光分子が記録されるまで活性化/非活性化のサイクルが繰り返されます。局在がプロットされて、新たに超解像画像が作成されます。Elyra 7では、 PALM, dSTORM および PAINT などのSMLM技術を使用し、10~20 nmの横方向での局在精度が実現可能です。ZENソフトウェアが、データの画像再構築をシームレスに実行します。

さらに、Elyra 7にはPRILM技術を採用した3D SMLMモードが搭載されています。Z位置をエンコードするために再形成されたPSFを使用し、単一平面の撮影においてZ軸方向に20~40 nmの軸上分解能で深度1.4 µmのボリューム情報を取得します。このようにして、分子レベルの精度を維持したまま、3Dデータを取得することができます。

  • 2台の浜松ORCA-Fusion BTカメラを搭載したElyra 7 Duolink
    2台の浜松ORCA-Fusion BTカメラを搭載したElyra 7 Duolink

    2台のsCMOSカメラを搭載した2色同時取得用Elyra 7 Duolinkアダプター (浜松 ORCA-Fusion BT)

    2台のsCMOSカメラを搭載した2色同時取得用Elyra 7 Duolinkアダプター (浜松 ORCA-Fusion BT)

  • 小胞体マーカーであるカルレティキュリン-tdTomato(マゼンタ)と、ミトコンドリアマーカーであるTomm20-mEmerald(緑)を発現するCOS-7細胞を同時2色イメージング。動画は小胞体とミトコンドリアのダイナミックな相互作用を示している。

Elyra 7 Duolink

同時2色イメージング

生細胞の研究では、様々なタンパク質や細胞小器官の相互作用に注目することがよくあります。そういったダイナミックなプロセスを深く理解するには、各構造の同時イメージングが欠かせません。ZEISS Elyra 7にDuolinkアダプターを装備して、2台の浜松ORCA-Fusion sCMOSカメラをパラレルに操作し、ワイドフィールドに基づく技術が提供できるあらゆるメリットを活用します:

  • タイミングのずれを生じさせることなく、実視野全体で真に同時2色を実現するイメージング
  • 短い露光時間で、生細胞全体に関する超解像リアルタイムスナップショットを撮影
  • 取得情報を同時に2倍にすることよって、安定した細胞実験の生産性を向上させる
  • 統合したマルチバンドパスエミッションフィルターが可能にする最小のシグナルクロストークにより、何らかの色の組み合わせをイメージング
  • フィルター交換なしに4色イメージを獲得することで、マルチカラーイメージングをさらに高速化
  • マルチカラーSMLM実験
Rab5-mEmerald(緑)とtdTomato標識ゴルジ体輸送マーカー(マゼンタ)を発現するU2OS細胞。1024 x 1024ピクセル(64 µm x 64 µm)のFOVに対して、1.5 ms/フェーズの露光時間で同時2色イメージング。

バーストモード

最大255 fpsの超解像イメージング

細胞内小胞の拡散性、特に弾道性の動きは、超解像とダイナミックなイメージングが同時に可能な場合にのみ取得できます。またElyra 7バーストモードでは、2Dタイムラプスデータから広視野で255 Hzの超解像画像が得られ、Lattice SIMまたはSIM Apotomeを使用した同時2色イメージングも可能です。

小胞体を可視化するためのカルレティキュリン-tdTomatoを発現するU2OS細胞。ボリュームデータセットの最大値投影像のタイムラプスイメージング。

リープモード

3倍速のデジタルセクショニング

Elyra 7のリープモードでは、3倍速のボリュームイメージング速度が実現すると同時に、試料への露光量を削減することができます。Lattice SIMを使用して、カルレティキュリン-tdTomatoを発現するU2OS細胞の全ボリューム(18面)を、38ボリューム/分の速度で細部まで逃さずにイメージングしました。SIM Apotomeを使用する場合は、最大3倍のボリュームイメージング速度が得られます。

アプリケーション

ZEISS Elyra 7のアプリケーション例

  • ファロイジンAlexa 488でラベル付けされたCOS-7細胞のLattice SIM²画像。Plan-Apochromat 100x/1.57 油浸対物レンズ。Zスタックの最大値投影像。
  • COS-7細胞:抗α-チューブリン(Alexa 488)、色分けして表示。
  • ファロイジンAlexa 488でラベル付けされたCOS-7細胞のLattice SIM²画像。Plan-Apochromat 100x/1.57 油浸対物レンズ。Zスタックの最大値投影像。
    ファロイジンAlexa 488でラベル付けされたCOS-7細胞のLattice SIM²画像。Plan-Apochromat 100x/1.57 油浸対物レンズ。Zスタックの最大値投影像。

    ファロイジンAlexa 488でラベル付けされたCOS-7細胞のLattice SIM²画像。Plan-Apochromat 100x/1.57 油浸対物レンズ。Zスタックの最大値投影像。

    ファロイジンAlexa 488でラベル付けされたCOS-7細胞のLattice SIM²画像。Plan-Apochromat 100x/1.57 油浸対物レンズ。Zスタックの最大値投影像。

  • COS-7細胞:抗α-チューブリン(Alexa 488)、色分けして表示。
    COS-7細胞:抗α-チューブリン(Alexa 488)、色分けして表示。

    COS-7細胞:抗α-チューブリン(Alexa 488)、色分けして表示。これらの画像は、SIM²画像再構成アルゴリズムの優れたセクショニング機能を示す。対物レンズ:Plan-Apochromat 63× / 1.4 油浸

    COS-7細胞:抗α-チューブリン(Alexa 488)、色分けして表示。これらの画像は、SIM²画像再構成アルゴリズムの優れたセクショニング機能を示す。対物レンズ:Plan-Apochromat 63× / 1.4 油浸

細胞骨格の構成要素の研究

アクチンネットワークや微小管フィラメントなど、100 nmよりはるかに小さい細胞骨格の微細構造の解析には、超解像イメージングがよく利用されます。Lattice SIM²は、従来のSIMと比較して試料からはるかに多くの構造情報を取得し、分解能を60 nmまで高めるだけでなく、セクショニングの質を大幅に改善します。

  • COS-7細胞の小胞体(カルレティキュリン-tdTomato、マゼンタ)と微小管(EMTB-3xGFP、緑)の同時イメージングにより、これらの細胞小器官のダイナミックな相互作用が明らかになりました。対物レンズ:Plan-Apochromat 63x /1.4 油浸
  • Tomm20-mEmeraldを発現するU2OS生細胞の3D画像(ステップサイズ110 nm)対物レンズ:Plan-Apochromat 63x /1.4 油浸
  • COS-7細胞の小胞体(カルレティキュリン-tdTomato、マゼンタ)と微小管(EMTB-3xGFP、緑)の同時イメージングにより、これらの細胞小器官のダイナミックな相互作用が明らかになりました。対物レンズ:Plan-Apochromat 63x/1.4 油浸
  • Tomm20-mEmeraldを発現するU2OS細胞。対物レンズ:Plan-Apochromat 63x/1.4 油浸

生物学的プロセスを理解する

Elyra 7は独自の格子照射により、卓越した量子効率、少ない照射量、高解像度の高速イメージングを実現します。これにより、生体試料の細胞、細胞内部、さらには細胞小器官の構造を2D・3Dで経時的に観察できます。ミトコンドリアの動き、融合と分裂、または小胞体の出芽などの動態を、Elyra 7 Lattice SIM²は超解像でのライブセルイメージングにて捉えます。

  • H2B-mCherry(マゼンタ)とα-Tubulin mEmerald-GFP(緑)を発現するLLC PK1細胞。深度3.7 µmにわたる12面の最大値投影像。高解像度のElyra 7では、有糸分裂時のFOV全体を撮影できます。対物レンズ:LD LCI Plan-Apochromat 25x / 0.8 Imm Corr
  • 小胞体マーカーであるカルレティキュリン-tdTomatoを発現するCOS-7細胞。深度1.4 µmにわたる12面の最大輝度値投影画像。対物レンズ:Plan-Apochromat 40x /1.4 油浸
  • H2B-mCherry(マゼンタ)およびα-Tubulin mEmerald-GFP(緑)を発現するLLC PK1細胞のSIM² Apotomeタイムラプスデータ。深度3.7 µmにわたる12面の最大値投影像。対物レンズ:LD LCI Plan-Apochromat 25× / 0.8 Imm Corr.
  • 小胞体マーカーであるカルレティキュリン-tdTomatoを発現するCos-7細胞のSIM² Apotomeタイムラプスデータ。深度1.4 µmにわたる12面の最大輝度値投影画像。対物レンズ:Plan-Apochromat 40× / 1.4 油浸。

驚異的な速度で質の高いセクショニングを実現

SIM² Apotomeを使用することで、最高の空間分解能よりも質の高いセクショニングが必要とされる実験において、フレキシブルなライブセルイメージングが可能となります。横方向および軸方向の分解能、ボリュームイメージング速度の点で従来の共焦点顕微鏡よりも優れており、試料にとっても非常に低ダメージな方法です。従来のSIM顕微鏡と同程度の分解能とセクショニング精度を維持したまま、高NA(1.4)の40x倍率対物レンズで画像の高速イメージングが可能です。

  • 桑の実の薄切片のボリュームタイリング画像。最大深度11 µmの最大値投影像。撮影時間:2分以内。対物レンズ:EC Plan-Neofluar10x /0.3 空気試料:TS-Optics Set Dauerpräparate Botanik 25 Stの「Maulbeere」。
  • 葉の断面のボリュームタイリング画像。Zスタックの最大値投影像。撮影時間:2分以内。対物レンズ:EC Plan-Neofluar10x/0.3試料:TS-Optics Set Dauerpräparate Botanik 25 Stの「Leaf」。
  • EC Plan-Neofluar 10x / 0.3対物レンズを使用した薄い桑の切片のSIM²Apotomeボリュームタイルスキャン画像。最大深度11 µmの最大値投影像。試料:TS-Optics Set Dauerpräparate Botanik 25 Stの「Maulbeere」。
  • EC Plan-Neofluar10x / 0.3対物レンズでイメージングした葉の断面のSIM² Apotomeボリュームタイルスキャン画像。Zスタックの最大値投影像。試料:TS-Optics Set Dauerpräparate Botanik 25 Stの「Leaf」。

広い領域の高速タイリング

SIM Apotomeモードでは、セクショニング精度を維持したまま、非常に広域の高速タイリングが可能となります。ナイキストサンプリング法により、桑の実の切片(11.1 mm² x 11 µmサイズ)の3方向2色イメージングが2分以内に完了しました。葉の断面も同様の速度で取得することができました。

  • EMTB-3xGFP(緑)とEB3-tdTomato(マゼンタ)を発現するCOS-7細胞。微小管の動態を示す。Lattice SIM²の9フェーズモードでイメージング。対物レンズ:Plan-Apochromat 63x /1.4 油浸
  • LifeAct-tdTomatoを発現するCOS-7細胞中のアクチンの動態を、SIM Apotome 3Dリープモードで経時的にイメージング。最大深度3.4 µmの30面の最大値投影像。対物レンズ:Plan-Apochromat 40x /1.4 油浸
  • EMTB-3xGFP(緑)とEB3-tdTomato(マゼンタ)を発現するCOS-7細胞。微小管の動態を示す。Lattice SIM²の9フェーズモードでイメージング。
  • LifeAct-tdTomatoを発現するCOS-7細胞中のアクチンの動態を、SIM Apotome 3Dリープモードで経時的にイメージング。

スピードと分解能のニーズに合わせて調整

より高速で細胞へのダメージを抑えたイメージングのニーズには、ほぼ限りがありません。確実な構造化照明と画像再構築ソフトウェアを搭載したElyra 7では、分解能の低下を最小限に抑えつつ、Lattice SIM²モードとSIM Apotomeモードを使用した撮影時のフェーズ数を大幅に減らすことができます。1フレームあたりに必要なフェーズ数は、Lattice SIM²モードでは9、SIM Apotomeモードでは3となり、イメージング速度がそれぞれ44%と66%向上します。

  • ニューロンマーカーThy1-eGFPを発現するマウスの脳を、Lattice SIM²モードで75 µmの深度でイメージング。
  • 血管マーカーfli1-EGFPを発現するゼブラフィッシュ胚を、SIM Apotomeモードで100 µmの深度でイメージング。
  • ニューロンマーカーThy1-eGFPを発現するマウスの脳を、Lattice SIM²モードで75 µmの深度でイメージング。
    ニューロンマーカーThy1-eGFPを発現するマウスの脳を、Lattice SIM²モードで75 µmの深度でイメージング。  試料ご提供:Herms Lab (MCN, University of Munich, Germany)
    試料ご提供:Herms Lab (MCN, University of Munich, Germany)

    ニューロンマーカーThy1-eGFPを発現するマウスの脳を、Lattice SIM²モードで75 µmの深度でイメージング。

    ニューロンマーカーThy1-eGFPを発現するマウスの脳を、Lattice SIM²モードで75 µmの深度でイメージング。

  • 血管マーカーfli1-EGFPを発現するゼブラフィッシュ胚を、SIM Apotomeモードで100 µmの深度でイメージング。
    血管マーカーfli1-EGFPを発現するゼブラフィッシュ胚を、SIM Apotomeモードで100 µmの深度でイメージング。 試料ご提供:Haass Lab (MCN, University of Munich, Germany)
    試料ご提供:Haass Lab (MCN, University of Munich, Germany)

    血管マーカーfli1-EGFPを発現するゼブラフィッシュ胚を、SIM Apotomeモードで100 µmの深度でイメージング。

    血管マーカーfli1-EGFPを発現するゼブラフィッシュ胚を、SIM Apotomeモードで100 µmの深度でイメージング。

深部の微細構造を解明

Elyra 7は構造化照明顕微鏡であるものの、Lattice SIM²やSIM² Apotomeを使うことで、厚みのある試料や生きた試料の、超解像で高いセクショニング精度のイメージングが可能になります。確実な構造化照明と優れた画像再構築技術を組み合わせることで、神経マーカーであるThy1-eGFPを発現する厚さ約80 µmのマウスの脳切片全体において、イメージングに成功しました。

  • C. elegans幼生のLattice SIM²による3D画像。
  • GFP-膜マーカーとmCherry-ゴルジ関連タンパク質を発現する生きた酵母の最大値投影像。試料ご提供:C. MacDonald, G. Calder & P. O’Toole (Department of Biology & Bioscience Technology Facility, University of York, UK)
  • SIM² Apotome 3D画像:生きたシロイヌナズナの葉、上部3つの細胞層にある微小管(チューブリン-GFP)。試料およびデータご提供:G. Calder and P. O’Toole (Department of Biology & Bioscience Technology Facility, University of York, UK)
  • 血管マーカーfli1-EGFPを発現するゼブラフィッシュ胚の3Dイメージング。タイリングZスタックデータセットの最大値投影像。対物レンズ:Plan-Neofluar10x /0.3。試料ご提供:Haass Lab (MCN, University of Munich, Germany)
  • C.エレガンス幼虫のLattice SIM²の3D画像。最大輝度の投影画像。試料ご提供:Mango Lab (University of Basel, Switzerland)。
  • GFP結合膜マーカーとmCherry結合ゴルジ関連タンパク質を発現する酵母のLattice SIM²タイムラプス画像。試料ご提供:C. MacDonald, G. Calder & P. O’Toole (Department of Biology & Bioscience Technology Facility, University of York, UK)。
  • SIM² Apotome 3D画像:生きたシロイヌナズナの葉、上部3つの細胞層にある微小管(チューブリン-GFP)。試料およびデータご提供:G. Calder and P. O’Toole (Department of Biology & Bioscience Technology Facility, University of York, UK)。
  • SIM² Apotome:血管マーカーfli1-EGFPを発現するゼブラフィッシュ胚の3Dイメージング。Z-スタック・タイルスキャンデータセットの最大輝度投影。試料ご提供:Haass Lab (MCN, University of Munich, Germany)。

生体の多様性を発見

Elyra 7では、Lattice SIM²、SIM² Apotome、SMLMを使用することで、生きた試料や固定試料を、大きさや厚みに関わらず観察できます。細胞や酵母の小胞動態の研究にも、植物、C. elegans、ゼブラフィッシュ、キイロショウジョウバエ、バクテリアの構造の解明にも、Elyra 7でモデル生物などの様々な試料における超解像イメージングが可能です。

  • SIM² ApotomeとLattice SIM²による、ニューロンマーカーThy1-eGFPを発現するマウス脳の画像。ボリュームデータの色分け像または最大値投影像。
  • SIM² ApotomeとLattice SIM²による、ニューロンマーカーThy1-eGFPを発現するマウス脳の画像。ボリュームデータの色分け像または最大値投影像。
  • SIM² ApotomeとLattice SIM²による、ニューロンマーカーThy1-eGFPを発現するマウス脳の画像。ボリュームデータの色分け像または最大値投影像。
  • SIM² ApotomeとLattice SIM²による、ニューロンマーカーThy1-eGFPを発現するマウス脳の画像。ボリュームデータの色分け像または最大値投影像。
    SIM² ApotomeとLattice SIM²による、ニューロンマーカーThy1-eGFPを発現するマウス脳の画像。ボリュームデータの色分け像または最大値投影像。 試料ご提供:Herms Lab (MCN, University of Munich, Germany)
    試料ご提供:Herms Lab (MCN, University of Munich, Germany)

    SIM² ApotomeとLattice SIM²による、ニューロンマーカーThy1-eGFPを発現するマウス脳の画像。ボリュームデータの色分け像または最大値投影像。

    対物レンズ:Plan-Neofluar 10x/0.3、Plan-Apochromat 40x/1.4 油浸、Plan-Apochromat 63x/1.4 油浸。

    SIM² ApotomeとLattice SIM²による、ニューロンマーカーThy1-eGFPを発現するマウス脳の画像。ボリュームデータの色分け像または最大値投影像。

  • SIM² ApotomeとLattice SIM²による、ニューロンマーカーThy1-eGFPを発現するマウス脳の画像。ボリュームデータの色分け像または最大値投影像。
    SIM² ApotomeとLattice SIM²による、ニューロンマーカーThy1-eGFPを発現するマウス脳の画像。ボリュームデータの色分け像または最大値投影像。 試料ご提供:Herms Lab (MCN, University of Munich, Germany)
    試料ご提供:Herms Lab (MCN, University of Munich, Germany)

    SIM² ApotomeとLattice SIM²による、ニューロンマーカーThy1-eGFPを発現するマウス脳の画像。ボリュームデータの色分け像または最大値投影像。

    対物レンズ:Plan-Neofluar 10x/0.3、Plan-Apochromat 40x/1.4 油浸、Plan-Apochromat 63x/1.4 油浸。

    SIM² ApotomeとLattice SIM²による、ニューロンマーカーThy1-eGFPを発現するマウス脳の画像。ボリュームデータの色分け像または最大値投影像。

  • SIM² ApotomeとLattice SIM²による、ニューロンマーカーThy1-eGFPを発現するマウス脳の画像。ボリュームデータの色分け像または最大値投影像。
    SIM² ApotomeとLattice SIM²による、ニューロンマーカーThy1-eGFPを発現するマウス脳の画像。ボリュームデータの色分け像または最大値投影像。 試料ご提供:Herms Lab (MCN, University of Munich, Germany)
    試料ご提供:Herms Lab (MCN, University of Munich, Germany)

    SIM² ApotomeとLattice SIM²による、ニューロンマーカーThy1-eGFPを発現するマウス脳の画像。ボリュームデータの色分け像または最大値投影像。

    対物レンズ:Plan-Neofluar 10x/0.3、Plan-Apochromat 40x/1.4 油浸、Plan-Apochromat 63x/1.4 油浸。

    SIM² ApotomeとLattice SIM²による、ニューロンマーカーThy1-eGFPを発現するマウス脳の画像。ボリュームデータの色分け像または最大値投影像。

様々な倍率での観察

生物試料では、観察する倍率によって全く違う種類の情報が得られるものです。低~高分解能のデータが一つの試料から得られることで、効率が改善するだけでなく、それぞれの画像を関連付けて意味を持たせることで、全体像が把握できるようになります。

  • SMLM:8回対称位置にあるA6細胞の核膜孔複合体。
  • SMLM:αチューブリンはAlexa 555で、βチューブリンはAlexa 488で標識。
  • SMLM:Elyra 7を使い、一度の撮影で深度1.4 µmの画像を得た。
  • SMLM:8回対称位置にあるA6細胞の核膜孔複合体。

    SMLM:8回対称位置にあるA6細胞の核膜孔複合体。

    SMLM:8回対称位置にあるA6細胞の核膜孔複合体。

    Alexa Fluor647で標識されたGp210。ワイドフィールド(左上)、SMLM(右上)、拡大領域(下)。

    SMLM:8回対称位置にあるA6細胞の核膜孔複合体。

  • SMLM:αチューブリンはAlexa 555で、βチューブリンはAlexa 488で標識。

    SMLM:αチューブリンはAlexa 555で、βチューブリンはAlexa 488で標識。

    SMLM:αチューブリンはAlexa 555で、βチューブリンはAlexa 488で標識。

    同時2色イメージング。標識物である緑または赤の蛍光色素分子の重なりは見られない。

    SMLM:αチューブリンはAlexa 555で、βチューブリンはAlexa 488で標識。

  • SMLM:Elyra 7を使い、一度の撮影で深度1.4 µmの画像を得た。

    SMLM:Elyra 7を使い、一度の撮影で深度1.4 µmの画像を得た。

    SMLM:Elyra 7を使い、一度の撮影で深度1.4 µmの画像を得た。

    Alexa 647で標識されたαチューブリンの3D SMLMイメージ、深さ情報を色分けして表示。

    SMLM:Elyra 7を使い、一度の撮影で深度1.4 µmの画像を得た。

単一分子局在化顕微鏡法(SMLM)

Elyra 7は、PALM、dSTORM、PAINTなどのSMLMモードを搭載し、可視光全体に渡る高出力レーザーとデュアルカメラ検出により、幅広い色素、マーカーと蛍光色素をほぼあらゆる組み合わせで利用することを可能にします。

  • 分子構造の解明 - SMLMモードでは、個々のタンパク質の正確な位置を同定できます。
  • 分子間相互作用の特定 - 分子レベルの精度で同時2色イメージングが可能です。
  • 3D情報の取得 - Z軸方向の分子構造を確実に解き明かします。

ダウンロード

    • ZEISS Elyra 7 with Lattice SIM²

      Your Live Imaging System with Unprecedented Resolution

      ページ: 29
      ファイルサイズ: 7 MB
    • ZEISS Elyra 7とIdylle Eversparkバッファー

      局在顕微鏡法で実験の効率化と再現性のある結果を

      ページ: 4
      ファイルサイズ: 1 MB
    • ZEISS Lattice SIM Family

      Full Access to Super-Resolution Imaging for all Research Areas

      ページ: 6
      ファイルサイズ: 3 MB
    • Super-Resolution Imaging by Dual Iterative Structured Illumination Microscopy

      ページ: 19
      ファイルサイズ: 6 MB
    • Introducing Lattice SIM for ZEISS Elyra 7

      Structured Illumination Microscopy with a 3D Lattice for Live Cell Imaging

      ページ: 8
      ファイルサイズ: 1 MB

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