黒い背景に配置されたZEISS VersaXRMマルチスケール3D X線顕微鏡。
非破壊3D X線イメージング

ZEISS VersaXRMマルチスケール3D X線顕微鏡

試料にダメージを与えることなく、様々なスケールで観察しましょう。関心領域を特定して、コンテキストを維持しながら、構造全体の把握から対象領域の詳細な解析へと進めます。

  • スマートウォッチのバッテリー:ZEISS VersaXRM 615は、バッテリーをそのままの状態でスキャンし、関心領域を特定した後、高分解能で拡大イメージングを行います。

全体像を見失うことなく試料内部を可視化

研究者や産業分野のチームは、試料全体を観察すると重要な細部を見逃し、小さな関心領域に焦点を当てると結果の解釈に必要な周囲のコンテキストが失われるという、難しいトレードオフに直面することが少なくありません。ZEISS VersaXRM®は、この課題を解決するために設計された非破壊3D X線顕微鏡システムのポートフォリオです。

Resolution at a Distance™(RaaD™)により、VersaXRMは試料のコンテキストと試料の完全性を維持しながら、関心領域をより高い分解能でイメージングできます。ZEN navxを活用したユーザーフレンドリーなワークフローでは、ガイド付き設定、目的に応じたパラメーターの最適化、X線源と試料の保護機能が提供され、より効率的かつ確実な操作が可能になります。VersaXRMは相関顕微鏡法のワークフローにも対応しており、まず試料をそのままの状態で非破壊イメージングし、必要に応じて、より高分解能の手法や破壊的な手法へと進むことができます。 

VersaXRMが選ばれる理由

広視野で観察。詳細に解析。コンテキストを維持。

ZEISS VersaXRMシステムは、試料全体の把握と、対象を絞った内部解析をつなぐソリューションです。全体像から詳細へ効率的に移行し、試料のコンテキストを維持しながら、確実に結果の解釈に役立つ3Dデータを取得できます。

  • 全体像から詳細へ移行

試料全体のオーバービューイメージングと、詳細解析のための対象領域の高分解能イメージングを1つのワークフローで結び付けることで、対象構造の位置と周囲の構造との関係を把握できます。

  • 関心領域を効率的に指定

Scout-and-zoomワークフロー、3Dナビゲーション、ガイド付き設定により、深層にある欠陥、インターフェース、内部の対象構造の位置をより確実に特定できます。

  • 試料の完全性を維持

破壊的な試料作製を行う前に、試料をそのままの状態で非破壊解析できるため、繰り返しの解析や相関ワークフローに対応し、後工程についてより多くの情報に基づいて判断できます。

  • 様々なアプリケーションおよび試料に対応

材料・産業研究、エレクトロニクス、バッテリー、ライフサイエンス、地質学、その他の複雑な分野における多様なイメージングニーズに対応します。

  • 高度な再構成で可視性を向上

再構成テクノロジーにより、画質とスループットの向上、コントラストの強調、解析が難しいデータセットにおけるアーチファクトの低減を実現できます。

  • 3Dデータから正確な結果の解釈へ

ZEISSの光学系、安定したイメージングプラットフォーム、ガイド付きワークフロー、可視化ツールを組み合わせ、有用な解析を支える信頼性の高いデータセットを生成します。


VersaXRMポートフォリオ

ワークフローに適したZEISS X線顕微鏡をお選びください

様々なスケールの3D X線顕微鏡観察に対応

VersaXRMシステムは、試料全体のコンテキストと、対象領域の非破壊3D解析を様々なスケールで結び付け、多様なアプリケーションに対応します。
個々の材料相をセグメンテーションし、解析用に色分けしたリサイクルバッテリーのブラックマスの3Dレンダリング。

3D X線顕微鏡観察による材料研究

個々の材料相をセグメンテーションし、解析用に色分けしたリサイクルバッテリーのブラックマスの3Dレンダリング。

個々の材料相をセグメンテーションし、解析用に色分けしたリサイクルバッテリーのブラックマスの3Dレンダリング。

3D X線顕微鏡観察による材料研究

金属、複合材料、バッテリー材料の微細構造、欠陥、劣化を非破壊で特性評価し、in situ、相関、大容量3Dイメージングを通じて、内部構造と性能との関係を明らかにします。

中央のチップ領域を緑色の拡大画像で強調表示した、スマートフォンのシステムオンチップ(SoC)パッケージの3D X線顕微鏡レンダリング。

半導体・エレクトロニクスの不良解析

中央のチップ領域を緑色の拡大画像で強調表示した、スマートフォンのシステムオンチップ(SoC)パッケージの3D X線顕微鏡レンダリング。

中央のチップ領域を緑色の拡大画像で強調表示した、スマートフォンのシステムオンチップ(SoC)パッケージの3D X線顕微鏡レンダリング。

半導体・エレクトロニクスの不良解析

複雑なパッケージやアセンブリを3Dで検査し、深部にある欠陥の位置を特定するとともに、不良解析やパッケージ開発における後工程の破壊的なワークフローに進む前に、重要な証拠となる情報を保持します。

複雑な内部流路と格子構造を示す、金属積層造形マニホールドの3D X線レンダリング。

非破壊3Dイメージングによる産業研究

複雑な内部流路と格子構造を示す、金属積層造形マニホールドの3D X線レンダリング。
試料ご提供:Penn United Technologies Inc.

複雑な内部流路と格子構造を示す、金属積層造形マニホールドの3D X線レンダリング。

試料ご提供:Penn United Technologies Inc.

非破壊3Dイメージングによる産業研究

破壊的な試料作製を行わずに内部構造、欠陥、不良メカニズムを評価し、試料の3D情報を製品性能、プロセス開発、検証ワークフローに関連付けます。

セグメンテーションした内部粒子と成分分布を示す抗ヒスタミン薬錠剤の3Dレンダリング。

コンテキストを維持したライフサイエンス3Dイメージング

セグメンテーションした内部粒子と成分分布を示す抗ヒスタミン薬錠剤の3Dレンダリング。

セグメンテーションした内部粒子と成分分布を示す抗ヒスタミン薬錠剤の3Dレンダリング。

コンテキストを維持したライフサイエンス3Dイメージング

生物学的構造をそのままの状態で3D観察し、様々なスケールで空間的コンテキストを維持しながら、後工程の相関顕微鏡法ワークフローのための関心領域を特定します。

細孔、鉱物粒子、内部の微細構造を示す砂岩試料の高分解能X線断面画像。

地質学・鉱業向け3D X線顕微鏡観察

細孔、鉱物粒子、内部の微細構造を示す砂岩試料の高分解能X線断面画像。

細孔、鉱物粒子、内部の微細構造を示す砂岩試料の高分解能X線断面画像。

地質学・鉱業向け3D X線顕微鏡観察

地質試料をそのままの状態で細孔ネットワーク、鉱物分布、内部構造を解析しながら、希少な試料を損なうことなく、in situ研究や流体流動研究にも対応します。

高度な再構成テクノロジー

分解することなく内部コンポーネントと粉末リザーバーを示した、医薬品吸入器の3D X線レンダリング。

可視化・測定・解釈の可能性を広げる

ZEISS Advanced Reconstruction Toolbox(ART)は、VersaXRMワークフロー全体で画質、スループット、データ解釈を向上させます。DeepRecon ProはAI支援再構成により高品質な結果をより迅速に取得し、DeepScoutは大容量再構成を強化し、MARSは複数の材料で構成された複雑な試料のアーチファクトを低減します。

PhaseEvolveは低密度および中密度材料のコントラストを向上させ、OptiReconは様々なワークフローのニーズに応じて画質とスループットのバランスを最適化します。

アドオン

ZEISS VersaXRMの各種アクセサリーにより、様々な試料の種類、研究課題、運用ニーズに合わせてイメージングワークフローを調整できます。試料ハンドリングからin situイメージング、ワークフローの自動化まで、アクセサリーによってVersaXRMシステムの機能を拡張し、日常的なイメージング、高度な実験、マルチユーザー環境に幅広く対応できます。

自動X線顕微鏡イメージングのために、複数の取り付け済み試料を保持するZEISS VersaXRM内部のマルチポジション試料Autoloader。

Autoloader

自動X線顕微鏡イメージングのために、複数の取り付け済み試料を保持するZEISS VersaXRM内部のマルチポジション試料Autoloader。

Autoloader compatibility enables unattended imaging of multiple mounted samples, improving throughput and supporting consistent, repeatable workflows in high-utilization laboratories.

Autoloader

手作業による介入を減らし、試料の位置決め、安定化、イメージングをより効率的に行えるよう設計されたハンドリングオプションにより、複数試料の評価とシステム稼働率の向上をサポートします。

負荷試験中の非破壊イメージング用にZEISS VersaXRM内部に取り付けられたin situ機械的試験ステージ。
負荷試験中の非破壊イメージング用にZEISS VersaXRM内部に取り付けられたin situ機械的試験ステージ。

In situイメージング

同じ関心領域に戻って観察できる状態を維持しながら、条件を変化させて試料を研究できます。In situワークフローにより、加熱、冷却、圧縮、腐食、濡れ、流体の流れ、その他の環境条件下で構造がどのように変化するかを解析できます。

ZEISS X線顕微鏡システムに接続されたコンピュータで、カスタマイズされたイメージングソフトウェアを使用する研究者。
ZEISS X線顕微鏡システムに接続されたコンピュータで、カスタマイズされたイメージングソフトウェアを使用する研究者。

ZEISS Solutions Lab

ZEISS Solutions Labが開発したカスタマイズされたワークフローにより、VersaXRMシステムの機能を拡張できます。自動画像取得ルーチンからアプリケーション固有の解析やソフトウェアツールまで、ZEISSのエキスパートが、独自の研究・産業ワークフローにおけるイメージングプロセスの効率化、手作業による介入の削減、再現性の向上を支援します。

再構成と解析

可視化、セグメンテーション、結果の解釈、マルチモーダルデータワークフローをサポートする高度な再構成・解析ツールにより、画像取得ワークフローを拡張できます。
従来のFDK再構成を示すセラミックス基複合材料試料のX線顕微鏡画像

FDK再構成 1x

試料ご提供:Dr. David Marshall, Colorado University Boulder, USA

X-ray microscopy image of a ceramic matrix composite sample showing conventional FDK reconstruction.

FDK再構成 1x
従来のFDK再構成(10x)を示すセラミックス基複合材料試料のX線顕微鏡画像。

FDK再構成 10x

試料ご提供:Dr. David Marshall, Colorado University Boulder, USA

X-ray microscopy image of a ceramic matrix composite sample showing conventional FDK reconstruction at 10x magnification.

FDK再構成 10x
DeepRecon Proによる再構成を示すセラミックス基複合材料試料のX線顕微鏡画像。アーチファクトの低減と、内部の細孔および微細構造の視認性向上を示しています。

DeepRecon Pro再構成 10x

試料ご提供:Dr. David Marshall, Colorado University Boulder, USA

X-ray microscopy image of a ceramic matrix composite sample showing DeepRecon Pro reconstruction, highlighting reduced artifacts and improved visibility of internal pores and microstructural features.

DeepRecon Pro再構成 10x

セラミックス基複合材料(CMC)試料における再構成手法の比較。左:従来のFDK再構成(1x)。中央:従来のFDK再構成(10x)。右:DeepRecon Proによる再構成(10x)。再構成アーチファクトの低減と内部構造の可視性向上を示しています。 
©試料ご提供:Dr. David Marshall, Colorado University Boulder, USA

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サービスとサポート

すべてのZEISS VersaXRMシステムは、ZEISSのサービス、アプリケーション、トレーニングに関する専門知識によってサポートされています。設置・導入からワークフローの最適化、長期的なメンテナンスまで、ZEISSはラボの確実な運用、生産性の向上、システム性能の安定した維持を支援します。

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よくあるご質問

  • X線顕微鏡による観察は、試料をそのままの状態で維持し、周囲とのコンテキストを保ちながら、試料の内部構造を3Dで可視化する必要がある場合に有用です。ZEISS X線顕微鏡(XRM)システムは、幅広い種類の試料に対して高分解能の非破壊イメージングを実現するとともに、破壊的に作製された試料では見逃されたり変化したりする可能性のある、内部に隠れた欠陥、インターフェース、細孔、亀裂、関心領域を把握するうえで特に有用です。

  • Resolution at a Distance™(RaaD™)は、X線源と試料の間の作動距離を確保しながら、高分解能イメージングを可能にします。これにより、大型または複雑な試料でも微細構造を高分解能でイメージングし、トリミングや再固定を行うことなく、試料をそのままの状態で内部の関心領域を解析できます。また、in situセットアップにも対応します。

  • はい。VersaXRMシステムは、試料全体を広く観察することから始め、選択した関心領域の詳細な解析へと進むワークフローをサポートします。これにより、重要な対象構造の位置を特定し、試料周囲とのコンテキストを維持しながら、その構造をより高い分解能で効率的に解析できます。

  • 最適なVersaXRMシステムは、アプリケーション、試料の種類、スループットのニーズ、性能要件によって異なります。最も要求の厳しい試料や高度なワークフローで最高峰の性能を求める場合は、VersaXRM 730をお選びください。VersaXRM 615は、日常的および高度な非破壊3Dイメージングに対応する高性能な主力システムです。VersaXRM 5 Insightは、効率的に知見を得るためのワークフローに対応する、高い価値を備えたハイブリッドVersaXRM + microCTソリューションです。

  • VersaXRMシステムは、材料・産業研究、半導体・エレクトロニクス、バッテリー・エネルギー材料、ライフサイエンス、地質学、鉱業など、幅広い分野の試料に対応します。対象となる試料には、金属、複合材料、バッテリー、電子パッケージ、工業部品、生体組織、地質試料、その他の複雑な材料やデバイスなどがあります。

  • VersaXRMでは、後工程の試料作製や高分解能解析を行う前に、試料をそのままの状態で非破壊イメージングできます。これにより、関心領域の位置を特定し、空間的コンテキストを維持するとともに、光学顕微鏡法、電子顕微鏡法、FIB-SEM、その他の破壊的なワークフローに進む前に、より多くの情報に基づいて判断できます。

  • 高度な再構成テクノロジーにより、スループット、画質、コントラストを向上させ、アーチファクトを低減するとともに、解析が難しい試料の可視化を改善できます。DeepRecon Pro、DeepScout、MARS、PhaseEvolve、OptiReconなどのツールにより、VersaXRMデータセットをさらに有効活用し、様々な試料やアプリケーションのニーズに合わせて再構成ワークフローを最適化できます。

  • はい。VersaXRMワークフローは、同じ試料を経時的または条件を変化させながら繰り返しイメージングするin situおよび4Dイメージング研究に対応します。これは、試料のコンテキストを維持しながら、材料の経時変化、変形、加熱、冷却、腐食、濡れ、圧縮、流体の流れ、その他の動的プロセスを研究する際に有用です。