
デジタルスライドスキャナー
ZEISS Axioscan 7アプリケーションのニーズに応える高性能デジタルスライドスキャンをぜひご体験ください。空間生物学の大規模なアプリケーション、ライフサイエンス研究、臨床アプリケーション、地質学など、どの分野においても、Axioscan 7デジタルスライドスキャナーは、優れた自動化機能と卓越した画質を提供します。
アプリケーション分野に応じたスライドスキャンソリューション
ZEISS Axioscan 7は、お客様固有のニーズに対応する構成をご用意しています。
Axioscan 7
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空間生物学向けAxioscan 7
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地質学向けAxioscan 7
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スライドフォーマット |
12枚/100枚 |
100枚 |
12枚/100枚 |
コントラスト法 |
明視野、蛍光、円偏光、交差線偏光、TIE(輝度輸送方程式) |
明視野、蛍光、TIE(輝度輸送方程式) |
明視野、蛍光、円偏光、交差線偏光、TIE(輝度輸送方程式) |
対物レンズ |
14種類の対物レンズから選択可能 |
2種類の対物レンズを搭載 |
14種類の対物レンズから選択可能 |
推奨カメラ |
Axiocam 705 color、Axiocam 712 mono、Hamamatsu Orca Flash 4.0 |
Axiocam 820 mono(0.8倍アダプター付)、Axiocam 705 color(0.8倍アダプター付) |
Axiocam 705 color、Axiocam 712 mono、Hamamatsu Orca Flash 4.0 |
画像解析/ワークフロー統合 |
ZENまたはその他サードパーティ製ソリューション |
ZEN、SlideStreamソフトウェアによるプロトコル選択とスキャン操作、複数染色サイクルのコレジストレーション、Mindpeak社製AIベースの画像解析 |
ZENまたはその他サードパーティ製ソリューション |
臨床診断用認証 |
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優れたスキャン性能と柔軟なアプリケーションを融合
Axioscan 7は、スライドスキャナーに求められるイメージを覆します。高速デジタル化、卓越した画質、そして比類のない多彩なイメージングモードをすべて、全自動かつ操作しやすいシステムにまとめました。高度な研究のタスクにも対応できる強力なハードウェアと充実した機能を備えたソフトウェアが、あらゆるニーズをサポートします。明視野・蛍光・偏光といった様々な観察モードに対応し、常に高品質なバーチャルスライドを素早く取得できる環境を、イメージング施設のすべてのユーザーに提供します。
多彩な超高速明視野イメージングモード
電動モジュレーターディスクを備えた新設計のコンデンサーにより、アプリケーションに応じて様々な明視野モードを自動で切り替えることができます。これにより、実験や観察手法の組み合わせに新たな可能性が広がります。
- すべての明視野イメージングモードでスキャン速度が飛躍的に向上
- 試料の検出精度とフォーカス性能の向上
- 新たな位相差コントラストおよびレリーフコントラストモードに対応
- 円偏光と直線偏光に完全対応
12週齢の健康な野生型動物のパラフィン包埋マウス腎臓。Cy3で染色されたネフリン。対比染色としてのPCNAAPC(FarRed)およびDAPI。20x NA 0.8対物レンズでイメージング。
12週齢の健康な野生型動物のパラフィン包埋マウス腎臓。Cy3で染色されたネフリン。対比染色としてのPCNAAPC(FarRed)およびDAPI。20x NA 0.8対物レンズでイメージング。
Solanum tuberosum(ジャガイモ) – ジャガイモ澱粉、20x Plan-Apochromat 0.8、A) TIE位相差、B) TIEレリーフコントラスト、C) 明視野
Solanum tuberosum(ジャガイモ) – ジャガイモ澱粉、20x Plan-Apochromat 0.8、A) TIE位相差、B) TIEレリーフコントラスト、C) 明視野
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大規模なマルチプレックス空間プロファイリングに対応するワークフロー自動化
複数のバイオマーカーを用いたマルチプレックス免疫蛍光(mIF)により、1枚の組織切片内で多数のタンパク質を同時に可視化・定量化することができます。これにより、細胞の存在、量、空間的分布、さらには細胞間相互作用の詳細な解析が可能になります。
空間生物学向けZEISS Axioscan 7に最大100の試料をロードすれば、AIによる組織検出とハイダイナミックレンジイメージングに支えられた完全自動スキャンにより、非常に優れたスピードで1日以内にすべてのスキャンが完了します。最大8種類のバイオマーカーを同時に解析でき、信頼性の高い再現性のあるデータを取得可能です。また、既存のLIMSおよびIMSシステムに統合可能な効率的なワークフローソリューションを無償のサービスとして提供しています。
UltiMapper I/O PD-L1キットで染色されたNSCLC組織。
UltiMapper I/O PD-L1キットで染色されたNSCLC組織。画像の一部拡大。
マウス脾臓の新鮮凍結切片。Kromnigon StreptaClick®技術を用いたCD11c、CD4、F4/80、CD8、CD11b、B220、CD169、DAPIの8重染色。この画像にはDAPIは表示されていません。
マウス脾臓の新鮮凍結切片。画像の一部拡大。
ヒト扁桃のFFPE組織切片。Ki67、GranzymeB、CD3、CK/SOX10、DAPIで染色。
非小細胞肺がん組織の合成画像。Ki67、GranzymeB、CD3、CK/SOX10、DAPIで染色。
試料ご提供:Concept Life Sciences, CRO in UK
マウス肝臓のFFPE組織切片。6つのバイオマーカー標的とDAPIで染色。
マウス肝臓のFFPE組織切片。画像の一部拡大。
線維芽細胞と共培養した大腸がんスフェロイド。フィラグリン、Ki67、コラーゲン-1、E-カドヘリン、DAPIで染色したFFPE切片。スフェロイドはBioneer A/S(デンマーク・ホーシュホルム)で培養、固定、パラフィン包埋、切片化および染色
ここに示すがんスフェロイドには、HT29大腸がん細胞、線維芽細胞、ビーズ活性化T細胞が含まれています。CD8陽性(黄色)の細胞傷害性T細胞による損傷により、スフェロイド構造の一部が崩壊しています。HT29細胞はpanCK抗体(赤)で染色。一部のT細胞はPD-1陽性(紫色)。線維芽細胞は一部のKi67染色を除き染色は見られず(濃いDAPI陽性構造)。CD8⁺細胞の一部はKi67を共発現。スフェロイドはBioneer A/S(デンマーク・ホーシュホルム)で培養、固定、パラフィン包埋、切片作製。
モバット染色
アザン染色
ゴールドナー染色
Weigert–Van Gieson(WvG)染色
モバット染色
Weigert–Van Gieson(WvG)染色
ゴールドナー染色
ヘマトキシリン・エオジン(H&E)染色
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岩石学データのデジタル化に対応した薄片スライドスキャン
Axioscan 7を使用すれば、岩石学データを高品質かつ効率的にデジタル化できるだけでなく、データ共有の容易さや地質学ワークフローへのシームレスな統合といった利点も得られます。AIを活用した解析とリモートコラボレーション機能により、Axioscan 7は地質学者や研究者同士が世界どこからでもシームレスに連携できる環境を構築します。定量的岩石学や自動解析において、先進技術のメリットを最大限にご活用いただけます。
円偏光
交差偏光(XPL)
平面偏光(PPL)
鉱物相解析
ZEISS Axioscan 7とZEISSのAIベースのセグメンテーションを組み合わせることで、大量の試料に対する自動鉱物相解析が可能になります。簡単な機械学習セグメンテーションにより、直感的なペインティングインターフェースを使って関心のある鉱物相をラベリングするだけで、ソフトウェアがサンプル全体の鉱物組成をモデル化します。
AIベースの鉱物分類
ZEN Intellesisの単一モデルを用いた自動機械学習による鉱物分類。ここでは2つの砂岩試料に適用。
モーダル鉱物学と細孔/粒径の両方を測定し、自動的にレポートすることが可能。
PPLからXPLへ
薄片試料全体の偏光画像。薄片試料のデジタルデータ収集の一環としてイメージングした藍晶石含有片岩。上の画像は単一の配向のPPLで表示したもので、下の画像は複数の配向のXPLで薄片を捕捉したもの。こうしたステージを回転させたかのようなシミュレーションによって、90°超のXPL変化を再現し、消光角度の観察・解析が可能になります。
PPLから多色性へ
花崗岩中の黒雲母粒子のクローズアップ画像。偏光子に対して180°試料を回転させて全範囲の多色性を観察するために、複数の配向のPPLで試料をイメージング。
相関顕微鏡法
ZEN Connectで、地質学向けZEISS Axioscan 7の豊富なデータを有する光学顕微鏡環境から、直感的な相関プロジェクトの構築が可能。さらに、ZEISS Mineralogicによる相分析や地球化学情報を組み合わせることで、岩石学的解析の次なるステップへと進むことができます。ここに示す試料は、スコットランド北西部に位置するスクーリーモアで採取された、グラニュライト相変斑れい岩。
鉱物配向分析
オプションのPetPAT配向解析パッケージを使用すれば、薄片全体を強力な鉱物配向マップとして可視化できます。これらのデータセットを鉱物セグメンテーションと組み合わせることで、詳細な研究や粒度分布データの生成にご活用いただけます。
- XPL画像スタックを用いて、各ピクセルが最大または最小の輝度を示す角度を算出
- これらのデータを使って、透過光下で鉱物粒子の配向を薄片全体にわたってマッピング可能