ノーベル賞のメダル
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ノーベル賞受賞者

科学者たちは、研究を行う際にZEISSの顕微鏡に信頼を寄せています。19世紀に結核の原因菌を発見したロベルト・コッホもその一人です。

今日に至るまで、世界中の研究者たちはZEISSの光学顕微鏡、電子顕微鏡、X線顕微鏡を駆使して、極めて微細な構造やプロセスの可視化に成功してきました。その功績は人類に多大な貢献をもたらしています。

ノーベル賞受賞者(1905年~1995年)

ロベルト・コッホ、ノーベル医学賞、1905年

1905年:ロベルト・コッホ、ノーベル医学賞

コッホは現代細菌学の父と呼ばれています。1880年代、ひとりの田舎医師が結核やコレラを発症させる細菌を発見しました。カール・ツァイスに宛てたコッホの手紙には「私の発見の大きな要因は、あなたの優れた顕微鏡によるものです」と記されていました。1904年、コッホは10,000本目のZEISS対物レンズである均等液浸レンズを授与されました。

サンティアゴ・ラモン・イ・カハール、カミッロ・ゴルジ、ノーベル生理学・医学賞、1906年

1906年:サンティアゴ・ラモン・イ・カハール、カミッロ・ゴルジ、ノーベル生理学・医学賞

サンティアゴ・ラモン・イ・カハールはスペインの神経科学者・組織学者です。1906年、神経系の構造に関する研究で、イタリアの医師・科学者であるカミッロ・ゴルジとともにノーベル生理学・医学賞を受賞しました。カハールは当時の最新機器を研究に使用しており、ZEISSの顕微鏡もそのひとつでした。

アルヴァル・グルストランド、ノーベル生理学・医学賞、1911年

1911年:アルヴァル・グルストランド、ノーベル生理学・医学賞

スウェーデンの眼科医であるアルヴァル・グルストランドは、現代眼科学の創始者のひとりとされています。1911年、グルストランドはモリッツ・フォン・ロールとともにノーベル生理学・医学賞を受賞しました。これは科学的基盤に基づき眼の中の光の屈折により生じる誤差の補正に関する研究によるものです。

リヒャルト・ジグモンディ、ノーベル化学賞、1925年

1925年:リヒャルト・ジグモンディ、ノーベル化学賞

ゲッティンゲン大学の教授であったジグモンディは、コロイド化学研究のパイオニアです。1903年に限外顕微鏡を、1918年と1922年に2種類の薄膜フィルターを発明しました。ジグモンディとヘンリー・ジーデントップにより開発された限外顕微鏡は、従来の顕微鏡の解像度の限界を下回る極微小物体の可視化に成功しました。

フリッツ・ゼルニケ、ノーベル物理学賞、1953年

1953年:フリッツ・ゼルニケ、ノーベル物理学賞

オランダの物理学者であるゼルニケは1930年、反射回折格子を使った実験中に各光線の位相位置観察が可能なことを発見し、顕微鏡にこの効果を使用できるかどうかを探っていました。彼はZEISSと協力し、1936年に世界初の位相差コントラスト顕微鏡の原型を完成させました。これにより、染色することなく生きたままの細胞を観察することが可能になりました。

マンフレート・アイゲン、ノーベル化学賞、1967年

1967年:マンフレート・アイゲン、ノーベル化学賞

ドイツのゲッティンゲンにあるマックス・プランク研究所の所長を務めた分子生物学者のアイゲンは、急速に変化する化学反応や生化学反応を追跡する方法を開発しました。スウェーデンのルドルフ・リーグラーやZEISSとの共同研究により、1993年、世界初の大量生産型蛍光相関分光計であるConfoCorを発明しました。

エルヴィン・ネーアー、ベルト・ザクマン、ノーベル医学賞、1991年

1991年:エルヴィン・ネーアー、ベルト・ザクマン、ノーベル医学賞

ネーアーとザクマンは、細胞同士の情報交換メカニズムを発見しました。彼らの研究のひとつに、パッチクランプ法によるイオンチャネルの電気生理学検査があります。

クリスティアーネ・ニュスライン=フォルハルト、ノーベル生理学・医学賞、1995

1995年:クリスティアーネ・ニュスライン=フォルハルト、ノーベル生理学・医学賞

ドイツの生物学者であるニュスライン=フォルハルトは、ZEISSの顕微鏡を使って胚の発生過程での遺伝子制御について研究しました。彼女の研究テーマは、ヒトや動物などの複雑な生物が一個の卵細胞から作られるメカニズムを解き明かすことでした。

ノーベル賞受賞者(1999年~2008年)

ギュンター・ブローベル、ノーベル生理学・医学賞、1999年

1999年:ギュンター・ブローベル、ノーベル生理学・医学賞

ギュンター・ブローベル氏の功績は、細胞内でタンパク質がどのように運ばれ、最終目的地へたどり着くかについての理解を深めたことです。彼の研究は、タンパク質の輸送障害によるいくつかの遺伝性疾患の解明にも貢献しました。ギュンター・ブローベル氏は、ハワード・ヒューズ医学研究所でAxiophotやAxiovertなどのZEISSの顕微鏡を使用して研究を行いました。

アハメッド・ズウェイル、ノーベル化学賞、1999

1999年:アハメッド・ズウェイル、ノーベル化学賞

1992年のCarl Zeiss Research Award受賞者である彼は、フェムト秒分光法の分野で活躍し、単一分子の非常に高速な化学反応を、高い空間分解能と時間分解能で観察しました。ズウェイルはフェムト科学での功績により、1999年にノーベル化学賞を受賞しました。

エリック・コーネル、ノーベル物理学賞、2001年

2001年:エリック・コーネル、ノーベル物理学賞

コーネルはアメリカ合衆国の物理学者で、カール・ワイマンとともに1995年に初めてボース=アインシュタイン凝縮を実現しました。これにより、2001年にコーネル、ワイマン、ヴォルフガング・ケターレの3人がノーベル物理学賞を受賞しました。コーネルはノーベル賞受賞以前にCarl Zeiss Research Awardも受賞しています。

ポール・ナース、リーランド・ハートウェル、ティモシー・ハント、ノーベル生理学・医学賞、2001年

2001年:ポール・ナース、リーランド・ハートウェル、ティモシー・ハント、ノーベル生理学・医学賞

ナース、ハートウェル、ハントは、先駆的で重要とも言える、細胞の成長や増殖に関わる細胞周期の主要な制御因子とプロセスの発見により、ともにノーベル賞を授与されました。

シドニー・ブレナー、ロバート・ホロビッツ、ジョン・サルストン、ノーベル化学賞、2002年

2002年:シドニー・ブレナー、ロバート・ホロビッツ、ジョン・サルストン、ノーベル化学賞

ブレナー、ホロビッツ、サルストンは、器官発生と、プログラムされた細胞死の遺伝制御に関する発見である、線虫Caenorhabditis elegansを用いたアポトーシス研究で受賞しました。

クレイグ・メロー、アンドリュー・ファイアー、ノーベル生理学・医学賞、2006年

2006年:クレイグ・メロー、アンドリュー・ファイアー、ノーベル生理学・医学賞

クレイグ・メローとアンドリュー・ファイアーは、RNAiの発見により2006年にノーベル生理学・医学賞を受賞しました。1998年、RNAの小断片がメッセンジャーRNAを破壊し、タンパク質の産生を抑え、特定の遺伝子を効果的に抑制することをNature誌で発表しました。

ハラルド・ツア・ハウゼン、ノーベル生理学・医学賞、2008年

2008年:ハラルド・ツア・ハウゼン、ノーベル生理学・医学賞

医師であるハラルド・ツア・ハウゼンは、当時優勢だった学説に反し、ウイルス感染による発がんという仮説に辛抱強く取り組みました。彼の発見は医学の定説を覆すもので、ノーベル生理学・医学賞受賞しました。ハラルド・ツア・ハウゼンはZEISSの透過型電子顕微鏡を使って研究を行いました。

下村脩、マーティン・チャルフィー、ロジャー・チエン、ノーベル化学賞、2008年

2008年:下村脩、マーティン・チャルフィー、ロジャー・チエン、ノーベル化学賞

ウッズホール海洋生物学研究所(米国・マサチューセッツ州)名誉教授の下村脩は、2008年、2人のアメリカ人研究者、マーティン・チャルフィー(コロンビア大学)とロジャー・チエン(カリフォルニア大学サンディエゴ校)とともにノーベル化学賞を受賞しました。彼らは細胞生物学研究に役立つ緑色蛍光タンパク質(GFP)を発見し、開発しました。GFPによって、生きた細胞、組織、生物におけるタンパク質の時間・空間分布を直接観察することが可能になったため、彼らの発見は現代の蛍光顕微鏡の基礎を築くものとなりました。

2010年から2025年までのノーベル賞受賞者

アンドレ・ガイム、コンスタンチン・ノボセロフ、ノーベル物理学賞、2010年

2010年:アンドレ・ガイム、コンスタンチン・ノボセロフ、ノーベル物理学賞

マンチェスター大学の物理学者アンドレ・ガイムは、ロシアの物理学者コンスタンチン・ノボセロフとともに「二次元物質グラフェンに関する革新的な実験」の功績により、2010年にノーベル物理学賞を受賞しました。

ダニエル・シェヒトマン、ノーベル化学賞、2011年

2011年:ダニエル・シェヒトマン、ノーベル化学賞

ダン・シェヒトマン氏は、イスラエルのハイファにあるイスラエル工科大学の材料科学の教授で、「準結晶の発見」により2011年のノーベル化学賞を受賞しました。準結晶材料は、器具類に使用される丈夫な鉄鋼の形成や、電線や調理器具用のテフロン加工絶縁体等を含み、幅広く使用されています。

ジョン・ガードン、山中伸弥、ノーベル生理学・医学賞、2012年

2012年:ジョン・ガードン、山中伸弥、ノーベル生理学・医学賞

ジョン・ガードン氏と山中伸弥氏は、成熟細胞が初期化され多能性を持つことの発見により、2012年にノーベル生理学・医学賞を共同受賞しました。幹細胞により組織の修復が可能になる日が近づいています。
ガードン氏は研究にZEISSの共焦点顕微鏡を使用しました。山中氏はZEISSレーザーマイクロダイセクションシステム(LCM)を使い、不純物のない遺伝物質の抽出に成功しました。ZEISSは山中氏の協力のもと、LCMアプリケーション用製品を作成しました。

エリック・ベツィグ、シュテファン・ヘル、ウィリアム・モーナー、ノーベル化学賞、2014年

2014年:エリック・ベツィグ、シュテファン・ヘル、ウィリアム・モーナー、ノーベル化学賞

3人のノーベル賞受賞者による画期的な超解像顕微鏡法の開発は、過去10年間の素晴らしい研究成果につながりました。超解像光学顕微鏡が科学や研究の躍進に貢献したことが認められ、ノーベル賞が授与されました。エリック・ベツィグとシュテファン・ヘルにより開発されたPALMは、ELYRA PS.1システムで単一分子局在に使う超解像技術としてZEISSが独占的に登録商標しています。

ジョン・オキーフ、マイブリット・モーセル、エドバルド・モーセル、ノーベル生理学・医学賞、2014年

2014年:ジョン・オキーフ、マイブリット・モーセル、エドバルド・モーセル、ノーベル生理学・医学賞、

ジョン・オキーフ、マイブリット・モーセル、エドバルド・モーセルによる発見は、「脳がどのように我々の周囲に空間の地図を作り、いかにして複雑な環境で自分自身を導くことができるのか」といった哲学者や科学者を長く悩ませてきた問題を解決しました。マイブリット・モーセルとエドバルド・モーセルは、ZEISSの光学顕微鏡や実体顕微鏡を、神経系の「場所細胞」の発見やその後の研究に役立てました。

アーサー・アシュキン、ジェラール・ムル、ドナ・ストリックランド、ノーベル物理学賞、2018年

2018年:アーサー・アシュキン、ジェラール・ムル、ドナ・ストリックランド、ノーベル物理学賞

アーサー・アシュキンは、2本のレーザー光によって微粒子、原子、分子、生細胞をつかむことのできる光ピンセットを発明しました。
この技術を使って、ZEISSはPALM MicroTweezersを開発しました。この光ピンセットシステムでは、正確な非接触細胞操作や、微細粒子の粒や細胞内粒子の捕捉、移動、選別が可能です。

京都大学の北川進教授の肖像(日本) 京都大学
京都大学

2025年:北川進氏、リチャード・ロブソン氏、オマール・M・ヤギ氏、ノーベル化学賞

北川進教授(京都大学、日本)は、リチャード・ロブソン(オーストラリア)、オマール・ヤギ(米国)とともに、炭素捕捉、エネルギー貯蔵、薬物送達に応用可能な多孔質結晶材料である有機金属構造体(MOF)の開発により、ノーベル化学賞を受賞しました。
ZEISSは長年にわたり北川教授と共同研究を行っており、今回のパートナーシップは2019年に京都大学の共同研究開発センター「ZEISS-iCeMSイノベーションコア」を通じて正式に締結されました。
そこで、北川教授とそのチームは、ZEISSのFE-SEMおよびFIB-SEMシステムを日常的に使用し、MOF結晶のナノメートルレベルの構造を調査しています。


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